患者様に生きる喜びを長く実感していただきたいから～訪問診療～
「吉原歯科医院」は1992年より「さんだ口腔介護支援センター」併設し、こちらを拠点にして、兵庫県三田市エリアの訪問歯科診療を行ってまいりました。訪問診療を始めてから早20年が過ぎましたが、患者様のご自宅や医療施設・福祉施設などへ出向いては通院が難しい患者様のお口を診察させていただくという中で、私たちは訪問診療の重要性をますます強く感じるようになってきています。
こちらのページでは、当院の「訪問診療にかける想い」についてご紹介します。
お口の介護で患者様の健康サポート
口腔ケアが全身の健康に大きく影響を与えることは、介護に従事される方々の間でも浸透してきていると実感しています。しかしながら、実際に介護をされている方の負担はとても大きく、「口腔ケアまで十分に手が回らない」という声もよくお聞きします。当院では、通院が困難な患者様にもしっかりと歯科診療や口腔ケアを受けていただけるよう、「お口からの介護」「口腔介護」として歯科の専門家を派遣し、訪問診療を行っています。
自分の歯や口で食べられる喜びを
身体の自由が効かなくなってくると、生活も制限され、楽しみが少しずつ少なくなってきます。しかし、その中にあって「食事」は日々の活力を生み出す、大きな楽しみであるべきです。
食べる喜びを感じていただくためには、たったスプーン一杯でも、自分の歯や口で食べることが重要です。「食べる喜び」は「生きる喜び」につながるもの。私たち歯科医療従事者は、患者様が自分の歯や口を通じて生きる喜びを取り戻していただけるよう、精一杯のサポートを行っていかなければなりません。
食事のリハビリテーションもお任せください
人が物を食べるときには、歯・唇・頬・顎・舌などの各部分が複雑な動きをしながらそれぞれの役目を果たしています。高齢になったり身体が不自由になったりしてくると、「口が動かせない」「噛めない」「むせる」「飲み込めない」「食べるのに時間がかかる」といった障害が少しずつ出てきてしまいます。
こういった摂食・嚥下の機能が低下してきている方にも、歯・唇・口腔粘膜の確認や、順を追ったストレッチやマッサージなどのリハビリ刺激をご提供することで、再び自分の口で食事できるようになることがあります。当院の訪問診療では、歯科治療や口腔ケア、入れ歯の調整・修理など通常の歯科診療に加え、「最後まで自分の口でおいしく食べられる」ことに重点を置いたリハビリテーションをご提案しています。
「食事と会話を楽しむ」ために私たちにできること
患者様自身に”「いきる」の入り口”である食事と、”「こころ」の出口”である会話を楽しんでいただくことは、本人だけでなく介護に携わるすべての方々にとっても非常に重要なことだと私たちは考えます。皆様のサポートを精一杯させていただきますので、訪問診療をご希望の方、ご自宅での口腔ケアを受けさせてみたいという方はお気軽にご連絡ください。
